飛距離を稼ぐために有効な手段の一つとして、重心移動のウェイトルー ムの延長があります。ただし、単純に一番後ろにあれば良いというわけではなく、これにも適正な位置があります。飛行軸を考慮しなければなりません。 また、ボディ強度をキープするため、様々な限界があります。この限界に挑んだのがエスケープワイヤーです。
ボディ空気室外縁の接着部までウェイトルームを延長、飛行時のウエイト位置の最適化を行うと、接着部にはワイヤーが通っているため、そのままでは接着面積、強度をキープできず度重なるウェイトボールの衝撃でボディ割れ、水漏れが生じる恐れがあります。だからその部分だけワイヤーをカーブさせ、接着面積を確保し、衝撃を受け止めてあまりあるだけの強度を持たせるようにしました。ワイヤー製作、ボディ製作ともに、昨今の工作精度の向上により可能になった工夫です。