ローリングベイトの使い方 PART3 ジャーク編

私たちメーカー発信の使い方だけでなく、ユーザーの皆さんの使い方のご紹介を含めて、多くの人に、もっとローリングベイトを知っていただこうという企画、「ローリングベイトの使い方」の第3弾、ジャーク編です。

第1弾、第2弾はこちら


みなさんはローリングベイト、どのように使っていますか。私たちは、日頃ビギナーの方向けにはまず「スローなただ巻き」をオススメしています。ただ巻きの狙いは、汎用性の高いローリングアクションをキープし続けることと、ロッドやリールに伝わる抵抗の変化を極力抑えることで、アタリなど水中からの情報の感度を高めることにあります。スローリトリーブにすることで、アングラー側の感度をさらに磨く練習ができます。しかし「スローなただ巻き」以外やってはいけないかというと、もちろんそんなことはありません。前回は、超早巻きでリアクションバイトを狙うという使い方をしているユーザーさんの声をご紹介しましたが、今回は、ロッドワーク、主にジャークを駆使している皆さんのお話を交えて、ローリングベイトとジャークについて、お届けします。

ローリングベイトをジャークさせると

ただ巻き以外の使い方で多く寄せられた声に、ジャークするというものがありました。

ただ巻きでも勿論良く釣れますが、ボトムまで落として跳ね上げてまたボトムまで落とす使い方をするときがあります。リフト&フォールよりも強く跳ね上げて使い、ローリングベイトがダートアクションしますので、ハゼやエビを捕食しているエリアのシーバスに有効です。

跳ねさせて、ハゼやエビをイメージさせる訳ですね。ボトムコンタクトが増えるとどうしても根掛かりによるロストが気がかりですが、66,55,48には、フックはテールに一本、ダブルフックを装着する、その名もBT(ボトムチューン)というモデルがありますので、ご活用ください。

rb66bt

RB66BT(ボトムチューン)

次のユーザーさんからはロッドアクションを始め、サイズ選びのヒント、さらにはチューニングのお話まで。

私のRBとの出会いはかれこれ10年以上になります。
リバー、河口、サーフ、磯とどんなシチュエーションでも活躍してくれるルアーで釣れない場面でもRBをキャストすれば釣れる威力があります。
釣れる理由としてルアーのスイム姿勢、いわばジグヘッドワームのスイム姿勢と似ています。
波動こそ違いますがこのスイム姿勢とローリングアクションがワーミングスタイルで釣れる理由だと思っています。
私の使い方は、ほとんどただ巻きでOKですがアクションを加えることもあります。リバーだとボトムを取りゆっくりとリトリーブするだけですが、以前ジギングのようなジャークをくわえて止めたときにバイトがあり
ランカーシーバスをキャッチしたことがありそれからその使い方で数本ランカーシーバスをキャッチしています。
スイミングからの立てのジャーキングに反応したと思われます。(やりすぎるとフックにラインが絡みます。)サイズの使い分けでは流れや水深、ベイトのサイズなどで使い分けをします。
基本的にシーバス狙いではRB77、RB88を多用します。
磯でもミノーに反応がないときによく使用します。
磯ではサラシや流れがあるためRB99を使用します。
磯際にキャストしそのままゆっくりとリトリーブしますが、エビなどを捕食しているときは、フリーフォールしてあげると頭を下に向けリップに水の抵抗をうけスパイラルします。
このスパイラルフォールがエビなどを捕食しているシーバスには効果があります。
テンションフォールではスパイラルしないのでフリーフォールをします。
RB88SSSはサラシの中で止めておくだけでバイトが多発したルアーでした。ドリフトに適したルアーです。少しRBに手を加えたものですが、フラットフィッシュに効くアイテムがあります。
去年もマゴチを18本キャッチしていて効果は絶大と自負しております。
最近ではブレード系のルアーがたくさんありますが、2010年にふとRBにブレードをつけたらと思いつけてみたんです。
ブレードを装着したプラスチックルアーはこのころなかったと思います。
サーフで使用するとボトムをゴリゴリと当ってしまう、リトリーブを速めれば回避できますが、一定の速度で引きたいボトムスレスレを引きたいという
思いからリアフックをはずしブレードを装着しました。
特徴のローリングアクションを殺さないためブレードはウィローリーフタイプを装着します。
水の抵抗を受け適度な引きおもりがありロッドの角度で調整しながらボトムぎりぎりをトレースできます。
ノーマルではないので番外編となりますがイワシについたシーバスにもきらきらアピールで良いです。
今もエースルアーとして外せないRBシリーズ使えばきっといい魚に出会えると思います。

福井県 中本圭一

たくさんの情報ありがとうございます。跳ね上げ→フォール、そのためのジャーク、割と有効ですよね。
次のユーザーさんは、ジャークの後のテンションフォールを有効に使っていらっしゃるようですね。

ある程度水深がある所で良くやるのがボトムを取って、2回シャクってテンションフォールを繰り返します。
バイトは大抵フォール中に出ます。
コツとしてはあまり大きくシャクリ過ぎない事。テンションフォール時にティップを止めて手前に泳がせるのか、ティップを送ってバーチカルに近いフォールをさせるのかを意識する事ですね。
Takashi-Komoda

川での使い方も寄せられています。

さて私なりのローリングベイトの使い方としまして
自分の上流側にルアーを投げる「アップクロスキャスト」です。上流側に着水させ、そこからルアーを流していくのですが私の場合、キャストし1度ボトムまで着底させます。着底したらすぐに2段でロッドいっぱいにハイリフトいたします。ハイリフトしましたらゆっくりとラインテンションを保ちながら流れにのせ、またボトムを取ります!流れに乗せラインテンションを保ちながらボトムまで落ちていくルアーはほとんど動きはなくロッドにもなにも伝わりませんが、ボトム着底する際の流れの変化の時にバイトが集中し私なりに好釣果に恵まれています。それが私なりに見つけたローリングベイトの使い方です

宮城県 Go

どうやら、着底後にジャークを入れるという方が多いようですね。根がかりの回避にも有効ですね。

最後はシーバス歴は30年以上の大ベテランの方

ローリングベイトは地元の名古屋港周辺の河川の橋脚撃ちなどをリフト&フォールで多く使っていました。

一番印象的だったのは、静岡の河川内の落鮎パターンです。その時はサーフ用の10.6ftロッドで急遽落鮎狙いになったのが功を奏したのかもしれません。

デイゲームだったのでとりあえずバイブレーションの底狙いで1本のシーバスを釣りました。
サイズは70cm弱でした。
川幅も細く絞られて、対岸近くまでフルキャストをして底狙いの起伏を丁寧にサーチしてキャッチした1本でした。
しかし、流れの強い河川内だったので、横からの流れを受けると大変な引き抵抗を受けるのでポイントを通過するのも早すぎて苦戦しました。
更にサーフ用のロングロッドだったので腕が疲れるし、何か名案はないかと考えてルアーケースを探していたところ実績抜群のルアーを見つけました。
それが24gのローリングベイトでした。
横流れを上手く受け流し、リフト&フォールで誘いやすくテーリングもなく、どんどん釣果も伸びていきました。
70cm前後を7〜8本釣ったところで、取りこぼしがないように更に30gオーバーのローリングベイトにウエイトアップをして、少し掘れたエリアを探りました。
すると、また数本追加し、周りにいた仲間内に反感を食らうほどの釣れっぷりでした。
最後に近くにいた釣り仲間にローリングベイトを貸し出すほどでした。
もちろん、横流れに強く、ポイントを丁寧に探れるローリングベイトを使った仲間も数本を釣ることができました。結局は強いロッドとローリングベイトが流れの速い河川内でベストチョイスだったのは言うまでもありません。
今ではどこへ行く時も必ずルアーケースにはローリングベイトが入っています。

名古屋市 土屋英孝

強い流れの中でもリフト&フォールがしやすいというのは、実はローリングベイトの隠れた大きな特徴かもしれません。引き抵抗が少ない分、水中からのインフォメーションが少ないと捉えられることもありますが、速い流れも受け流せるという意味ではバイブレーションで攻めにくいポイントを攻めやすいともいえるでしょう。
ただ巻きを基本としながらも、ジャークやリフト&フォールを併用している方が随分いるということがわかりました。
ローリングベイトの使い方Part3となる「ジャーク編」、何かヒントになることはありましたでしょうか。

ローリングベイトはもともと港湾シーバスをターゲットにデビューしたもので、これまでの「ローリングベイトの使い方」は、大きくお断りはしていませんでしたが、主にシーバスを対象としたものでした。デビュー作の77から始まって、今やサイズラインナップは6サイズ。当然シーバス以外を狙う人も出てきます。そこで、次回は、ローリングベイトの対象魚について、お送りします。