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見えないルアーへの挑戦

ルアーの"色"について、様々な議論があるのはご承知の通り。リアルメイクを果たして魚はどう捉えているのか。魚種ごとのいわゆる定番色とその理由。研究からわかったこと、経験から得られたもの、多分、アングラーの皆様一人ひとり、何かしら”色”に対してのこだわりやお気に入りのカラーがあるかと思います。そこで、私たちは、あえて色を排除し、見た目ではない、ただ水中を動く物質としてのルアーを作ったらどうなるだろうかと、そんな興味から、「見えない」ルアーへの取り組みが始まりました。

"色"を排除するということ

色とは、光の反射。特定の波長の光の反射(可視光)を私たち人間は色と捉えています。色を排除するということは、この光の反射をなくすことを意味します。仮に、光が反射しなくなったとしても、物質としては存在するので、泳いでいる状態は得られます。ご存知の通り、水は空気に比べ、密度は大変濃いですし、魚は視覚以外の感覚も発達しています。そこであえて光の反射を排除して、何かが泳ぐ、しかし視覚では捉えられないという状況にどう反応するか、泳ぐ物質として勝負をするのです。

反射しない2つの"色"

光が反射をなくすということは、全ての光を吸収する、もしくは全ての光が透過するということになります。受けた光を反射しなければいわゆる黒ですが、従来は黒とはいえやはりそれを認識できないほど反射率を落とすことはできませんでした。後者は、いわゆる透明。しかし、これまでの素材では、水、樹脂、プラグ内部の空気、それぞれの屈折率の違いにより、クリアとはいえ、水中、空中どこにあってもその存在は明らかで、”見えない”とは程遠いものでしたが、しかし今回、いよいよ、それらが現実になったのです。

究極の黒と、究極のクリア

現在、存在する最も黒い物質は、英surreynanosystems社による、Vantablack。可視光の反射率は0.035。しかし、この物質を形成するためには、400℃以上の温度が必要で、プラスティック製プラグの主原料とされているABS樹脂には塗装することができません。しかし、これまでの我々の独自の研究の蓄積により、Vantablackを用いずとも、闇夜であればほぼ認識できないほどの黒、Invisble A を完成させました。まさに光を逃さない、表面のディテールさえもはっきりと見えない究極の黒が完成したのです。

対する究極のクリア については、世界各国の塗料メーカー、素材メーカーをあたりましたが、なかなか理想のものが見つかりませんでした。少なくとも現在のABS素材を用いる限り、究極のクリアは手に入りません。諦めていたその時に、現在子育て中の開発担当者が、西欧の某国に伝わる話を思い出したのです。「これならできる!」。早速、その話に出てくる「愚か者には見えない繊維」を調達し、金型に流し込み冷却。通常と素材が異なるため、実際に金型を開けて見るまでは、できるかどうかはわかりません。

 

それから3日後、ようやく我々スタッフの目の前に「究極のクリア」、それは現れた?のです。

 

両カラーとも、なにぶん、知的財産権保護のため、詳細はお伝えできないのですが、可能な部分のみ、カラー名とともにご紹介します。

 

Invisible A
(Tone Curve)

 

Invisible B
(The Emperor's New Clothes)


お気づきかと思いますが、究極の黒、究極のクリアともに、エイプリルフールの架空のカラーです。最後まで冗談にお付き合いいただき、ありがとうございました。なお、今春5月に、コンタクトブランドより、大河川、サーフ、磯など、ナチュラルフィールド対応シンキングペンシルがデビューします。現在最終テストを行っており、未定の部分が多いのですが、シルエットをここに公開します。このページ中で、ここだけは本当です。
Model Type Length Weight Max Depth Hook Ring Price  
 
未定 Sinking 85mm(予定) 18g(予定) -- 未定 未定 未定  
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