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2009,08,30, Sunday
今回ご紹介する改造は、特定の釣り方(スローが主)で、根掛かりしやすい海底を小突くようにタイトに攻めないと魚の反応が無いというような場合、またそうした状況の釣りを好まれる方へのひとつの提案です。
先日テスターさんと話していたところ、根掛かりが特に多い所では、お渡ししているルアー群では使いづらいので、根掛かり回避性のあるロングリップ気味のバス用ルアーを使用することがあると聞きました。 しかし、元々はバス用、やはり海には向かないところがあります。そこで簡単な細工で、手持ちのルアーに根掛かり回避性を与えるための方法を紹介します。 そもそも根掛かりを回避し易いルアーは、フック自体にガードが付いたものを別にして、根掛かり直前にリップに当たって都合良く障害物を避けるようにヒラを打つか、当たった瞬間を感じて巻く手をストップすることが出来るものです。 従って、そうしたロングリップに代わるものを邪魔にならない程度に付けてやればよいのです。 写真のように、ルアーの頭部、またはリップに、復元力に優れた極細のバネ鋼線(フロッグのフックに付いているウィードガードのようなワイヤー)を取り付けます。穴開けしてから固定したほうがしっかりしますが、プライマーを併用すれば瞬間接着剤のみでも何とかなります。 タイプは一本、二本でも出来ますが、形状は使用場所での根掛かりの原因になるものの性質次第で幾つものバリエーションが考えられます。 慣れないうちはリップや水受け面の角度の延長に伸ばしたほうが判りやすく、着底した瞬間にテコ作用でフックが持ち上がってくれます。その際、当然海底に刺さりやすくなるので先端に工夫が必要になります。 根掛かり回避に特化するので、中途半端にリップ形状に頼るものより、その点についてだけは優れています…。 ( > > > 続きを読む)
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2009,03,18, Wednesday
東京のSさんから、TKLMのラインアイが小さくてスナップを通しにくいので、もう少し径を広げてくれ、という御意見を頂きました。
お答えします。 TKLMに限らず、私の設計によるものは最近のものも含めて、幾分小さめにしてあります。理由はK2Fの時にも書いたのですが、動きのための入力位置を厳密にするため、また、曲がり強度を確保するのが主な目的です。 しかし、スナップ類を通す場合、TKLMはボディ本体の溝にめり込んでいるので、特に入れづらいのは確かなことです。 申し訳ないのですが、これは多くの実験を繰り返した末に決定したことなので、御理解を頂きたいのです。 これから書くことは、出来ればこのままナイショにしたかったのですが、いわゆるTKLMタイプというようなルアーも、ほぼ出切った感じなので、一部お話しようと思います。 外見ではなく、ルアーのシルエットでなら、現在TKLMに似たルアーは結構あります。見たところ、解って作っているところもあれば、無知のまま形だけリップレスというのもあります。 皆、普通のラインアイが付いているので、スナップはそちらの方が付けやすいでしょう。 欠点を承知でTKLMにアイを奥に引っ込ませたのは、入力支点(リトリーブの力が直接掛かるところ)が先に出ると、望んだ動きが得られなかったためです。 これ以上詳しくは説明できませんが、想像してみて下さい。平たい水受け面に、ほぼ直に支点があるものと、水受け面から(極端に)一センチぐらいアイを離してみた場合のことを。そして、リーダーが太く、ラインの抵抗があるとき、どうなるかを。 TKLMはラインアイを単なる上下位置のみで定めた訳ではありません。いわば必然という位置にしてあります。 こうしたリップレスタイプにおいて、この辺りの事まで詰めて設計しているルアーは未だ少ないのです。 Sさんを始め、各地からTKLMファンの声を頂いています。本当にありがとうございます。どうぞこれからも可愛がってやって下さい。きっと期待に応えます。ちょっとスナップ類は付けづらいですが…よろしくお願いします。
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| K-TEN::TKLM | 12:19 AM | comments (2) | trackback (0) | |
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2009,01,08, Thursday
今回は、アベシゲルさんからのリクエストでTKR130Mについて、です。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ このルアーは、2002年5月、チューンドK-TENとして2番目にリリースしました。一番目がTKLM90ですから、このシリーズのコンセプト、オンリーワンに、いかに忠実であったのか解って頂けると思います。 市場に当時としては斬新なTKLM90が、そこそこ受け入れられたおかげで、長年暖めていたアイデアを実現できることになりました。今、振り返っても、そのサイズ、姿、動き、高コストからして、あの時しか出来なかったルアーだと思います。 ![]() このルアーの目的は、ウォブリングとかローリングとか、いわゆるルアーの動きを根本的に変えることでした。 それまでのリップ付きのミノーは全て、ルアーを強く引くと必ず動きが大きくなります。早く引けばウォブンロールの振動は速まり、やがて暴れます。私は長年これをコントロールすることを考えていました。 実際の小魚を観察すると、身体をくねらせて尾を振り、推進力がつくと後はスーッと惰性で流すように移動しています。 ルアーのようにスピードを上げる毎に派手になるのとは真逆と言ってもいいぐらいです。(注、それでも釣れているのはルアーの違和感こそ武器に成り得ているからですが) この性質はルアー形状を工夫することとテクニックで、ある程度の再現は可能ですが、目指すものにはほど遠いものでした。 そこで、自然観察で得た魚の動きを再現するために、まず一度、ルアーの見掛けは勿論、大きさや釣るという事まで忘れることにして、唯のひとつの物体として研究してみたわけです。速く引けば引くほど動きが止まる物体のことを。 それにはジャイロが有効だということが解りました。古くは地球ゴマというオモチャ、外郭は静止していても内部が高速回転しているので倒れないコマがありました。要は安定を図るための機構で、二本足ロボット、二輪車など様々な分野で応用されています。 問題は、ルアーにはそれらにはあるモーターとかの動力が無いことでした。ジャイロを動かすにはウォブリングなどのエネルギーを使うしかないことになります。そうすると、引き始めのウォブリングを巧く回転力に換えて、ルアーの動きを中和出来るとしても、その後はどうなるんだ?と次から次へと疑問が湧いてきます。 この辺の説明は実験とか計算式とか面白くないものが多いので割愛しますが、どうにかルアーの動きの中心位置から、どれくらいの距離に装置があれば、またどの角度であればジャイロが働くのか解りました。超デカイ、妙な物体の完成です。とても小魚には見えないけれども、少なくともその動きには満足しました。 しかし、これを魚形に近づけるのが厄介でした。また、ルアーの前部に重量物を置くので、飛びには最悪の配置です。しかも、ルアーの重心位置を中心として、ジャイロと反対側、つまり尾の側に重量物が対置されるとジャイロが働かないのです。 それ故に苦肉の策として、飛ばすためというよりバランス取りのために球一個だけの重心移動システムになっています。もしもシステムが無かったら、非常に投げづらい実用に耐えないルアーになっていたでしょう。… ( > > > 続きを読む)
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| K-TEN::TKR | 09:40 PM | comments (1) | trackback (0) | |
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2008,11,07, Friday
今はK2Fの出荷も終わり、一息ついているところです。そこで、K-TENファンとモニターさんから、幾つか小型BKFに関連した質問を頂いているので、今回は90について記しておきます。
BKFシリーズは90年までに、140、115、125、リップレス140、リップル140と大き目ばかりを立て続けに発表していました。ウッドシリーズのファンの方も外洋や大河川等の好きなアングラーからも、安価で丈夫なプラスチック化は歓迎されました。 そして、もっと小さいサイズもぜひにという声が内外からありました。しかし、間をおかず設計していた以前からすると、(誰も気付きませんでしたが)92年に90を発表するまで、かなり月日が空いているのです。 調子が良い時に一気にというのが世のセオリーなのでしょうが、私はここで一歩退いたのです。 理由の全てではないにしろ、当時、外洋についての知見に自信はありましたが、内湾向きルアー作りについての経験に足りない部分があると自覚していたからでした。タックルハウスに関わる以前は、内湾にマッチしたラ◇ラと、スティングシルダ風の自作ジグで事足りて、新たに内湾用ミノーを作る考えは持てずに何年も経過していたこともありました。 再度、ルアー作りの見地から内湾経験を積み直す必要があったのです。… ( > > > 続きを読む)
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| K-TEN::BLUE OCEAN | 12:07 AM | comments (0) | trackback (0) | |
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2008,10,24, Friday
K-TEN、BKF・Sをご愛用の皆さんへ、特にヘビータックルで大物狙いでご使用の皆さんへ。
今まで個別で対応してきたワイヤーの補強についてお話しします。 BKFはその汎用性ゆえ、フック換装やチューニングがし易いルアーであります。採用している貫通ワイヤーは、同等ルアーのエイト環仕様より、遙かに安定して強いので長らく初期仕様のままでした。 しかし、この頃では以前は無かった番手を上げたPEラインとハードタックルの組み合わせで、超大型魚(マグロやアカメ等)と激しいファイトをすると、たまに破壊される報告があります。 貫通ワイヤーの工業試験所による破断強度は、BKF175では腹、尾アイそれぞれ190キロと200キロ。BKF140レーザーカット仕様は約100キロです。 また、通常丸ワイヤーでも50キロぐらいの強度はあります。しかし、計測はいずれも静過重であり、魚とのファイトは加味されていません。だからオーバークオリティと言われるほどの安全係数を掛けているのです。 それでも破壊されるということは、捻りや梃子作用によって、これ以上の力が一瞬でも掛かっているということになります。 そのため、貫通ワイヤーを溶接してくれという声がありましたが、(実際に採用しているルアーもあるようです)実験してみると溶接箇所の強度が安定せず、エイト環以下のときもあり、採用はしませんでした。… ( > > > 続きを読む)
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| K-TEN::改造 | 03:13 PM | comments (2) | trackback (0) | |
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2008,10,15, Wednesday
高知のテスターの小田君から、写真送って貰いました。
彼はシャイなので、こちらから聞かないと釣った報告がありません。(^^) ![]() で、噂を聞いて、本人に確かめると昨日、浦戸で117センチ27キロのアカメを釣ったとのこと。それもよく聞けば、10月に入ってから105センチも!(これは重量は判らない) 両方ともBKS140ノーマルで。K2Fでは?と聞いたら、壊したら勿体ないとか?ウーン、参った、もう補充出来るので、使っちゃって下さい。(^o^) 彼はK-TEN初期からのテスター、大坪さんの一番弟子。磯で同行してみると独特な釣りをします。実力充分なのに遠慮気味なのは師匠ゆずりかも。 ![]() これらのアカメはリリースも上手くいったようです。今も何処かで泳いでいて、クシャミでもしてるかな。 ![]() 写真は、一番上が117センチ、下二つが105センチ。
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| K-TEN::BLUE OCEAN | 10:26 PM | comments (12) | trackback (0) | |
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2008,09,04, Thursday
先日のモニター販売で、要望欄に次のような丁寧な一文を、KTさんより戴きました。お応えしようと思います。
略…開発に関わられたすべてのルアー、一つ一つについて、各論のような、より詳細な解説を掲載していただけると嬉しいです。TKLMの解説では、同じシリーズでもサイズごとに異なったコンセプトで作られている、ということが分かり、所有するルアーに対する認識がかなり変わりました。このような話を、現在販売中の製品のみならず、過去にラインアップされたルアーについても知りたくなって来ました。開発者の細かいこだわりや苦労話を聞くのは、個人的には非常に好きです。……略。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ BKF125は、ブルーオーシャンシリーズ唯一のスリムタイプとして、90年に発売されました。シリーズはその二年前に140、115と始まり、プラ量産型として三番目の型になります。 このルアーについて語る前に、少し経緯を説明します。 ![]() 当時の計画では、K-TEN系全体のサイズ展開として、最終的に逆ピラミッド型になるよう、上からBKF175~BKF75と作り、先行していたウッドシリーズ(全体的に細身)MKF170~MKF105が、BKF各サイズの間に交互に割り込むようにしていました。 プラの持ち味(耐久性、安価、特有のアクション等)と、ウッドの持ち味を明確に分けることによって、どのサイズを選んでも双方にとって別の性質を持つルアーが隣にあるようにするためです。 同じサイズの近辺に、アッピールとナチュラル、太身と細身、さらにリップレス、リップルとあれば様々な要求に応えられると思ったからです。 ( > > > 続きを読む)
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| K-TEN::BLUE OCEAN | 06:43 PM | comments (0) | trackback (0) | |
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2008,07,01, Tuesday
小粒でヤンチャな弟、TKLM90の兄貴120。兄らしく90ミリに比べて、アクションのDNAは同じでも、全て控えめな設定にしました。
このサイズで90のように動かすと、アッピール過大な局面が多々あったからです。浮力を抑え、同一水深にある時間を増やし、スライドの幅を狭め、ラトル音を消しました。 ただ抑えるばかりだと、必要な初期レスポンスや望む動きが弱まってしまいます。そこで、リップレスシリーズの特徴であるオムスビ形断面を再考、さらに不安定にして、また2球をR曲面で支持することで、僅かな外力に反応するようにしました。 しかし、これはこれでやりすぎると回転してしまうので、尾部を下げてフックの重みの助けで必要な安定度を確保してあるのです。 極端に尾部を下げると空力的には不利になりますが、もう一つの利点を考えて採用しました。それは、スローリトリーブのときにローリング方向の動きでも尾を振るからです。錯覚に近いのですがウォブリングで尾が振れるのとは違います。
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| K-TEN::TKLM | 01:41 PM | comments (2) | trackback (0) | |
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2008,03,05, Wednesday
K-TENには、90年から幾つかの機種の内壁に、題の文字が入れてあります。ご存じの方も多くなりました。 始めは透明カラーを出す予定はなかったので、塗装が禿げるまで使い込んだ人のみに見えるようにしたつもりでした。 特に気に入ったものに入れたというわけではなく、できれば、設計したもの全部に入れたかった。でも、実際は開発状況で余裕があったときしかできませんでした。(ユメが少しコワレた方がいるかもしれない。スミマセン) ( > > > 続きを読む)
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| K-TEN::BLUE OCEAN | 08:22 PM | comments (4) | trackback (0) | |
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2008,03,02, Sunday
ルアーマンなら誰でも、トップで釣ってみたい。でも、初めの一匹が釣れるまでは、ハードルが高いジャンルのルアーでもあります。実際は、トップにしか反応しないときが、内湾でも外洋のサラシでもあるのですが、ニガテとする方が多いようです。 常に切り札になるとは言えないまでも、持ち札としてあったほうが楽しみが増えます。思い浮かぶ負の要素としては、フッキングミス、荒れたりすると使いづらい、アッピールし過ぎてスレる、等ですが、そこは、幾多のランカーをヒットさせた先輩リップルのノウハウから、どうすれば良いのか解明済みです。 ( > > > 続きを読む)
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| K-TEN::TKRP | 09:28 PM | comments (3) | trackback (0) | |











ルアーマンなら誰でも、トップで釣ってみたい。